
「誕生日にケーキを一口だけ分けてもいい?」
「生クリームは避けて、スポンジだけなら平気?」
「ホットケーキやパンケーキは手作りなら大丈夫?」
このように気になる飼い主の方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、人間用のケーキは犬に与えないでください。砂糖・バター・生クリームが多く、犬にとっては糖分と脂質が過剰になります。チョコレートを使ったものは中毒を起こすため、少量でも危険です。
犬にケーキを食べさせてもいい?
ケーキが犬に向かない理由は、材料そのものにあります。
砂糖は肥満や糖尿病、歯の健康に関わります。バターや生クリームの脂質は、下痢や嘔吐、膵炎の原因になります。小麦にアレルギーのある犬もいます。
さらに、洋菓子には犬にとって危険な材料が使われることがあります。チョコレート、レーズン、ナッツ類、洋酒、キシリトールなどの人工甘味料です。見た目では判断できないため、「一口だけ」と分けるのは避けてください。
とくに危険なケーキ
チョコレートケーキは与えてはいけません。チョコレートに含まれるテオブロミンが、嘔吐、興奮、けいれん、不整脈などの中毒症状を起こします。スポンジに練り込まれている場合や、コーティングだけの場合も同じです。
モンブランは栗のクリームに加えて洋酒が使われることがあり、カヌレはラム酒を使うのが一般的です。アルコールは少量でも犬に中毒を起こします。
種類ごとの注意点
生クリームを使ったもの
ロールケーキ、シュークリームは、生地よりもクリームの割合が高いお菓子です。脂質と糖分がまとめて入るため、少量でもカロリーが高くなります。
チーズケーキはクリームチーズに砂糖と卵、生クリームを合わせたもので、乳糖と脂質の両方が問題になります。
バターの多い焼き菓子
バターケーキとパウンドケーキは、粉・砂糖・バター・卵をほぼ同量ずつ使うお菓子です。名前のとおりバターの塊に近く、脂質が非常に多くなります。
バームクーヘンも油脂と砂糖を多く含みます。しっとりした食感は、それだけ脂質が多いことの裏返しです。
パイ・タルト
アップルパイとタルトは、生地にバターを折り込んだり敷き込んだりして作ります。りんご自体は犬が食べられる果物ですが、砂糖で煮た状態のものは別です。タルトはナッツやレーズンを使うものもあるため、材料の確認が必要です。
粉を焼いたもの
ホットケーキ、パンケーキ、ワッフル、クレープは、ケーキのなかでは比較的シンプルな部類です。
ただし市販のミックス粉には砂糖と膨張剤が入っており、食べるときにはバターやシロップ、生クリームを添えるのが普通です。問題になるのは生地よりトッピングだと考えてください。どうしても与えるなら、砂糖と油脂を使わずに焼いたものをごく少量にとどめます。
犬がケーキを食べてしまった場合
生クリームやスポンジをなめた程度で、その後も元気で食欲があれば、まずは様子を見ます。
チョコレートを使ったケーキ、レーズンやナッツ入りのもの、洋酒の効いたものを食べた場合は、量にかかわらず動物病院に相談してください。時間が経ってから症状が出ることもあります。
嘔吐や下痢、震え、落ち着きがない、ぐったりしているといった様子が見られたら、早めに受診してください。何をどのくらい食べたかを伝えられると診察の助けになります。
お祝いには犬用のケーキを
誕生日や記念日に愛犬と一緒に祝いたい場合は、犬用に作られたケーキを選んでください。砂糖やチョコレートを使わず、さつまいもや犬用のヨーグルトなどで作られたものが市販されています。
犬に必要な栄養は、総合栄養食の犬用フードで満たせるように設計されています。人間用のケーキを分ける必要はありません。不安なことがあれば、自己判断せずかかりつけの動物病院に相談しましょう。



