
「犬にラーメンを少しだけ分けてもいいの?」
「麺だけなら食べても平気?」
「スープをなめてしまったけれど大丈夫?」
このように気になる飼い主の方も多いのではないでしょうか。
結論からいうと、ラーメン系の料理は犬に与えないでください。麺だけではなく、スープや具にも塩分・脂質・ねぎ類など、犬の体に負担をかけるものが含まれます。
犬にラーメン系を食べさせても大丈夫?
ラーメン、つけ麺、冷麺、ちゃんぽんなどは、人が食べるために味付けされた料理です。味の濃さや具材は違っても、犬に分けないほうがよい点は共通しています。
とくに注意したいのはスープです。塩分や脂質、ねぎ類の成分が溶け込んだスープを犬に飲ませないようにしましょう。
麺だけを取り分けても、ゆでた後にスープやたれが絡んでいることがあります。人には薄味に感じる料理でも、体の小さい犬には量の判断が難しいため、残り物を与えないのが安全です。
ラーメン系は、具材や地域名が変わっても、犬のために作られた食事ではありません。犬が欲しがっても、においにつられているだけのことがあるので、別の犬用のおやつで対応しましょう。
ラーメン店で食事をするときは、犬の同伴時だけでなく、持ち帰りや宅配でも同じ注意が必要です。ふたを開けた容器を床に置かず、食べ終えた後の袋や割り箸も犬が口にしない場所へ片付けてください。
基本のラーメンには、醤油ラーメン、味噌ラーメン、塩ラーメン、豚骨ラーメンのような味の違いがあります。どの味でも、犬用に味付けを抜いた料理ではありません。
辛味が特徴の辛ラーメンや台湾ラーメンは、唐辛子などの刺激物も心配です。カップラーメンは手軽ですが、保存性や味の濃さを考えても犬には向きません。
麺とつゆを分けて食べるつけ麺、油やたれを絡める油そば、具材の多いちゃんぽん、さっぱり見える冷麺も同じです。見た目や食べ方だけで、犬への負担がなくなるわけではありません。
種類ごとの違いを知っていても、犬に分けないという判断は変えないでください。
犬にラーメン系を与えるときの注意点
ラーメン系には、味付けしたチャーシュー、メンマ、味付け卵などが使われます。ねぎや玉ねぎ、にんにくが入っている場合は、具をよけてもスープや麺に成分が移っている可能性があります。
少量なら安全とは決めつけず、食卓や食べ終わった器を犬の届く場所に置かないことが大切です。麺を少し食べた程度でも、何をどれだけ食べたかを確認してください。
テーブルの下に落ちた麺や、置きっぱなしの出前の容器にも注意が必要です。食べ終えた器はすぐに片付け、スープを残した容器を犬がなめないようにしましょう。
家族の誰かが犬に分けてしまわないよう、ラーメン系は与えないとあらかじめ共有しておくことも役立ちます。特に来客時や外食後は、食べ物の置き場所をいつもより意識してください。
犬が食事中に近づく習慣があるなら、人が食べている間は別の場所で落ち着けるようにする方法もあります。日頃から犬用フードを食べる時間を整えておくと、人の食事をねだる機会を減らせます。
ご当地ラーメンも分けない
札幌ラーメン、博多ラーメン、喜多方ラーメン、佐野ラーメン、横浜家系ラーメン、勝浦タンタンメンも犬向けの料理ではありません。地域ごとの味や具材を楽しむ料理なので、犬には与えないようにしましょう。
特に注意が必要なラーメン系
豚骨や油を多く使う料理では、脂質の多さが犬の胃腸の負担になります。塩味や醤油味、味噌味の料理では、見た目にかかわらず塩分をとりすぎるおそれがあります。
辛味のある料理は、塩分や脂質に加えて刺激物にも注意が必要です。ねぎ類やにんにくを使ったラーメン系は、犬に食べさせないことを徹底してください。
トッピングは料理によって異なり、刻みねぎ、玉ねぎ、にんにく、香味油などが使われることがあります。食べる前に取り除けばよいと考えず、犬には料理全体を近づけないようにしましょう。
犬がラーメン系を食べてしまった場合
麺を少しなめた程度でも、食べたものと量を確認しましょう。水を飲めるようにして、嘔吐や下痢、元気や食欲の変化がないかを見守ります。
スープを飲んだ、ねぎ類が入っていた、まとまった量を食べた場合は、自己判断で様子見を続けずに動物病院へ相談してください。受診時には、料理の種類、食べた量、食べた時間を伝えられるようにしておくと安心です。
包装や容器が残っていれば、原材料や味の種類を確認する手がかりになります。無理に吐かせようとせず、犬の様子に変化があれば早めに獣医師の指示を受けてください。
犬の食事は犬用フードを基本に
犬に必要な栄養は、犬用フードでとれるように作られています。人の食事であるラーメン系を分けるのではなく、いつもの食事とおやつで管理しましょう。
麺類を使った手作り食を考える場合も、人用のスープや具を流用せず、かかりつけの動物病院に相談してください。犬の体調や年齢に合った食事を選ぶことが大切です。



