
結論からお伝えすると、犬の耳のかゆみは一時的な刺激から炎症や病気までさまざまな原因が考えられ、注意が必要です。
軽いかゆみであれば自然におさまることもありますが、頻繁にかく場合や長く続く場合は、外耳炎やアレルギーなどが関係している可能性があります。かき続けることで傷ができ、さらに悪化することもあるため注意が必要です。
【犬の耳がかゆくなる主な原因】
犬の耳がかゆくなる原因として多いのが、耳垢や汚れの蓄積です。
耳の中は構造的に湿気がこもりやすく、皮脂や汚れがたまりやすい環境です。そのため、耳垢が増えることで違和感やかゆみが生じることがあります。
特に垂れ耳の犬や耳の中に毛が多い犬は通気性が悪く、湿度が高くなりやすいため、細菌や酵母菌が増えやすくなります。その結果、かゆみが強くなる傾向があります。
また、シャンプー後に耳の中に水分が残っている場合や、雨の日の散歩などで湿気が多い環境に長くいることも原因になります。
さらに、ほこりや小さな異物が耳に入ることで刺激となり、かゆみが出ることもあります。
【考えられる主な病気】
耳のかゆみが続く場合、最も多いのが外耳炎です。
外耳炎では耳の中に炎症が起こり、強いかゆみのほか、赤み、腫れ、耳垢の増加、においなどが見られます。
また、マラセチアという酵母菌が増殖すると、ベタつきのある耳垢とかゆみが出ることがあります。湿気の多い環境で発生しやすいのが特徴です。
さらに、耳ダニの感染では非常に強いかゆみが特徴で、黒っぽい耳垢が増えることが多く見られます。
アレルギー体質の犬では、食事や環境が原因となり、慢性的に耳のかゆみが続くケースもあります。こうした場合は繰り返しやすい傾向があります。
【どんなときに注意が必要か】
耳を頻繁にかく場合や、強くかき続けている場合は注意が必要です。
特に、頭を何度も振る、耳を床や家具にこすりつける、触ると嫌がるといった行動が見られる場合は、かゆみだけでなく痛みもある可能性があります。
また、耳の中が赤くなっている、腫れている、耳垢が増えている、においが強いといった症状がある場合は、炎症や感染が進んでいるサインです。
かきすぎによって耳の周囲に傷ができている場合も、早めの対応が必要です。
【見分けるポイント】
一時的なかゆみであれば、短時間で落ち着き、その後は普段通り過ごせることが多いです。
しかし、何度も繰り返す場合や日をまたいで続く場合は注意が必要です。
耳垢の状態を確認し、量が多い、色が黒や黄色に変わっている、ベタつきがあるといった変化がないかを見ることが重要です。
また、においの強さや犬の様子も判断材料になります。元気がない、落ち着きがないといった変化がある場合は、体調不良が関係している可能性もあります。
【対処・接し方のポイント】
耳のかゆみがある場合は、まず原因を見極めることが大切です。
軽い汚れであれば、やさしく拭き取ることで改善することもありますが、無理に奥まで掃除することは避けます。
かきすぎによる傷を防ぐために、爪を短く整えることも重要です。必要に応じてエリザベスカラーの使用も検討します。
また、湿気が原因と考えられる場合は、耳の中が蒸れないように環境を整えます。
症状が続く場合や悪化している場合は、自己判断せず動物病院で診察を受けることが安心です。人間用の薬やケア用品は使用しないようにしてください。
【日々の生活が影響する】
犬の耳の状態は日々の生活習慣と深く関係しています。湿気や清潔状態、ストレスなどが影響することがあります。
また、体全体の健康状態が安定していることが、皮膚や耳のトラブル予防にもつながります。
健康は耳だけでなく、体全体のバランスによって成り立っています。運動や休息、生活環境、食事などが複合的に関係しています。
その中でも毎日の食事は、体の状態を支える重要な要素です。体の内側から整えることが、皮膚や耳の健康維持にもつながります。
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