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犬にもやしを食べさせてもよいのか?

もやし

犬にもやしを食べさせても大丈夫!

もやしには中毒を起こすような成分はないため、犬に食べさせても大丈夫です。

一見すると、ひ弱なイメージがあるもやしですが、少量の栄養が含まれています。

もやしは、緑豆などの「豆類」や、米や麦などの「種子」を暗いところで発芽させて作られますが、これが意外な栄養素を作っているんです。

私たちがスーパーでよく見かけるのは、緑豆を発芽させた緑豆もやし。ほかにも、大豆を発芽させた大豆もやしなどがありますよね。

今回は、一般的にもやしと呼ばれる「緑豆もやし」に含まれる栄養や、犬に食べさせるとどんな健康効果が期待できるのか、注意点も併せてお話しします。

もやしが含む栄養成分と犬に期待できる健康効果

もやしでカサ増し効果

まず、もやしのカロリーを知っておきましょう。

もやし1袋(約200g)は約28kcal。これは、ピーマン2個分と同じぐらいです。

生のもやし一掴み分(約10g)なら、カロリーはたったの1kcalですから、ドッグフードに少々追加して食べさせても、愛犬ちゃんが太る心配はありません。

ちょっとしたカサ増しができるので、ダイエット中のワンちゃんの食欲を満たしてあげることが期待できます。

もやしにもビタミンCが少量入っている!

もやしには、意外にも少量のビタミンCが含まれています。

意外、という理由は、緑豆から作られる「はるさめ」には、まったくビタミンCが含まれていないからです。

ところが、もやしの場合は、豆が発芽することでビタミンCが産生されるのです。

ただし、ビタミンCが豊富な野菜の代表・ピーマンと比べると、約1/10と比べ物にはならないことは知っておいてくださいね。(※)
※ピーマン2個分:もやし1/2袋分 いずれも約100gで比較

ビタミンCは犬の体内で合成できるものの、加齢や運動、ストレスなどで消耗されるので、多少なりとも食事から補うのに役立ちます。

もやしのアスパラギン酸は疲労回復に役立つ

もやしには、アミノ酸の1種のアスパラギン酸が豊富に含まれています。

アスパラギン酸は、体内で発生する有毒なアンモニアを排泄し、疲労回復効果がある栄養素。

ビタミンCではピーマンに圧倒的に負けていましたが、なんと!もやしのアスパラギン酸の含有量はピーマンの約4倍近くと、かなり多いのが特徴です。

ですから、運動量が多いワンちゃんや夏バテしそうな時期には、犬にもやしを食べさせると有益です。

特に、大豆もやしには緑豆もやしの約2倍ものアスパラギン酸が含まれているので、ワンちゃんが散歩疲れを見せるようなら、ぜひ食べさせてみてくださいね。

もやしのビタミンB1やB2も見逃せない

もやしには、水溶性ビタミンのビタミンB1とB2も含まれており、どちらもピーマンよりも少し多めです。

ビタミンB1には疲労回復効果があるので、アスパラギン酸との相乗効果が期待できます。

ビタミンB2にはエネルギーの代謝を助ける働きや、皮膚・粘膜の健康を守る働きがあります。

特に脂質の代謝をサポートするので、犬の肥満予防にも役立つ栄養素です。

食物繊維でウンチたっぷり

もやしには、ピーマンの約半分程度と、食物繊維がほどほどに含まれています。

食物繊維は第6の栄養素と呼ばれる大切な栄養成分です。

食物繊維は水溶性と不溶性に分けられますが、もやしには不溶性食物繊維のほうが多く含まれています。

水溶性食物繊維がコレステロールの排泄などに役立つのに対して、不溶性食物繊維はウンチのカサ増しによる便秘解消効果や、解毒作用による大腸ガン予防が期待できます。

ヒトも犬も、お腹の中をキレイにすることは、健康長寿にもつながりますよ♪

犬にもやしを食べさせる際の注意点

犬にもやしを食べさせるにあたり、重大な注意点はありません。

唯一気を付けたいのは、細かく切ってから食べさせる点です。

長いままのもやしを食べさせると、喉に引っかかったり、消化せずにそのままウンチから出てきたりします。

また、もやしは生のままでも食べられますが、消化吸収の面を考えると、サッとお湯にくぐらせてから細かく切って食べさせるのがおすすめです。

もやしを何分も茹でると、せっかくのビタミンCやビタミンB類が流れ出てしまうので注意してくださいね。

茹で汁はドッグフードのふやかしに使うこともできるので、もやしの栄養をまるごと摂らせてあげましょう。

愛犬ちゃんのダイエット目的で、1食分をもやしでまかなうケースがあるようですが、下痢や嘔吐の原因、栄養不足の要因にもなりかねません。

ダイエットは適量の食事や運動などを中心にしたほうが安全です。

もやしの特徴をよく知って、愛犬ちゃんに無理のない範囲で活用してくださいね!

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