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犬にパパイアを食べさせてもよいのか?

パパイヤ

犬にパパイアを食べさせても大丈夫

パパイアは犬に食べさせても大丈夫です。

パパイアには、ビタミンやミネラル、酵素、ポリフェノールなどが豊富に含まれています。

今回は、パパイアにはどんな栄養成分が含まれているのか、犬にパパイアを食べさせることで期待できる健康効果、注意点についてお話しします。

パパイアは果物だが青パパイアは野菜

トロピカルフルーツとして知られるパパイアは、パパイア科パパイア属の木に実る果実です。

ビタミンCやβ-カロテン、葉酸、カリウム、鉄分、カルシウムが豊富で、栄養価が高い果物として知られています。

ほかにも、酵素やポリフェノール、イソチオシアネートといった健康に有益な成分も豊富です。

ところで、スーパーの野菜コーナーに、緑色のパパイアが置いてあることがありませんか?

実は、パパイアにはかなりの品種があるのですが、大きく2つに分けることができます。

1つは、「サンライズ・ソロ」というハワイ系品種で、完熟すると外皮が黄色またはオレンジ色になり、甘さを持つ果物系。

果肉も黄色やオレンジ色で、表面の緑色がなくなるまで追熟してから食します。

もう1つは、「台農●号」という台湾系品種で、未熟な状態で収穫される、甘味が少ない野菜系。

外皮が緑色なので青パパイアとも呼ばれ、果肉はウリのような白っぽい色で、サラダや炒め物に使われます。

どちらのパパイアも似たような栄養素を含んでいますが、酵素やポリフェノールといった成分は青パパイアのほうに多く含まれるのが特徴です。

パパイアに含まれる栄養成分と犬に期待できる健康効果

パパイアの特徴的な栄養成分をみていきましょう。

パパインが消化をサポート!

パパイアの最大の特徴は、「パパイン」と呼ばれるタンパク質分解酵素が入っていること。

犬がパパイアを食べることで、肉や魚などのタンパク質が分解されやすくなるため、胃腸への負担軽減が期待できます。

青パパイアのほうがパパインを多く含むので、市販される犬用の消化サポートサプリには、青パパイアが使われることが多いようです。

さらに、パパインは脂肪や糖質を分解する働きを持つため、肥満予防につながるのでは、と注目されています。

青パパイアのポリフェノールは歯周病予防にも!

ポリフェノールは青パパイアに多く含まれています。

ポリフェノールが多いことで知られる赤ワインですが、なんと、青パパイアには赤ワインの約7.5倍も含まれているのです。

ポリフェノールは抗酸化作用を持つため、細胞が酸化することによる老化予防や、細胞が傷付いてガン化するのを防ぐ効果が期待されています。

また、犬の歯周病予防にも役立つので、シニア犬や病気になってから摂る、というよりも、元気なうちから予防的に摂取したい成分です。

イソチオシアネートでガン抑制を期待

どちらのパパイアにも、抗酸化作用や抗菌作用を持つ、イソチオシアネートという成分が入っています。

強力なガン抑制効果、消化促進作用、痛みをやわらげる作用も注目されています。

犬への直接的な働きは明確ではありませんが、食欲増進やガン予防、デトックス効果などが期待できるでしょう。

イソチオシアネートは、比較的加熱に弱い特徴を持っています。

パパイアのビタミンCはシニア犬にも競技犬にも役立つ!

パパイアはビタミンCも豊富で、果物のパパイアは100gあたり50mg、青パパイアは45mg含んでいます。

パパイアのビタミンCは、ゴーヤーなどと同様に加熱に強い特徴があるので、青パパイアを薄切りにして炒めたものを愛犬ちゃんに食べさせてもよいでしょう。

ビタミンCも抗酸化作用を持っており、免疫機能やコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。

シニア犬や激しい運動をしているワンちゃんにとって、関節炎をやわらげる働きと同時に、酸化ダメージによる筋肉への損傷の軽減も期待されています。

ほかにも、発ガン性物質からの防御や、アレルギー因子を弱めるなど、病気になりにくい体作りに役立ちます。

パパイアのβ-カロテンで皮膚を健康に!

完熟したパパイア100gには67㎍、未完熟のパパイアには45㎍のβ-カロテンが含まれています。

しかし、β-カロテンを多く含む人参やモロヘイヤと比べると、1/150程度と少なめです。

犬は必要な分だけをビタミンAに変換すると考えられているので、パパイアを犬に食べさせても過剰症のリスクは低いといえるでしょう。

β-カロテンも抗酸化作用を持っており、皮膚や粘膜の健康維持、運動ストレスによる細胞への酸化ダメージや筋肉の損傷抑制が期待できます。

犬にパパイアを食べさせる際の注意点

果物系のパパイアは完熟させてから食べさせる

パパイアの外皮の一部がまだ青く、未完熟のパパイアが店頭に並んでいることがありますが、新聞などの紙で包み、室内で追熟させてから食べさせましょう。

果物系のパパイアは、全体が黄色からオレンジ色になり、手で押した際にやや弾力を帯びたころが食べどきです。

パパイアの皮や種はしっかり除去する

パパイアの皮や種は必ず除去し、果肉をひと口大にカットしたり潰したりして、愛犬ちゃんが食べやすいようにしましょう。

パパイアは生でも食べさせられるが加熱するのがおすすめ

パパイアに含まれる、タンパク質分解酵素のパパイン、抗酸化作用を持つポリフェノールやイソチオシアネートの効果を期待するなら、加熱せずに生で食べさせても大丈夫です。

ただし、愛犬ちゃんの体質によっては、タンパク質分解酵素のパパインで喉が痒くなったり口の周りが荒れたりする可能性があります。

また、果実から出るラテックスに触れると、発疹やアレルギーを起こすことがあるので、愛犬ちゃんも飼い主様もラテックスアレルギーを持っているようなら、食べないことをおすすめします。

生のパパイアを食べさせる場合は少量を心がけ、愛犬ちゃんの様子を観察してください。

加熱した場合でも、ビタミン類やミネラル類を摂ることができるので、できれば軽く加熱したほうがよいでしょう。

犬にパパイアを食べさせてもよいのか?まとめ

パパイアには、甘くなるオレンジ色のパパイアと、緑色のまま野菜として食べる未完熟の青パパイアがあります。

どちらのパパイアにも犬に役立つ栄養素や健康成分が入っていますが、アレルギーを起こす可能性もあることは知っておいてくださいね。

初めて与える際は舐めさせる程度にし、口の周りを痒がらないかなど、愛犬ちゃんの様子を見守ることも大切です。

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