うちの子が、うんちを食べて困っています
子犬を新しく家族に迎えた時にウンチを食べてビックリされる方も多いと思います。また、成犬でも「今まで食べたことなんかなかったのに、どうして急にウンチを食べるの?」という飼い主様も多いのではないかと思います。
犬がウンチを食べるのはそれほど珍しい行動ではありません。
人間からすると本当にビックリすることだと思いますが、犬は雑食なので、うんちを食べることはそれほど珍しくて、異常な行動ではないということをまず、ご理解頂ければと思います。
お母さん犬は子育てのときに、子犬のおしっこやウンチをきれいに舐めます。子犬が自分のウンチや他の子犬のウンチを食べることも珍しい行動ではありません。
これらの行動は子犬のときの成長期に多く見られますので、成長とともになくなっていく場合も多いです。子犬の場合は好ましい光景ではないですが、しばらく様子を見るのも1つの方法です。
私は今までに全国の多くの飼い主様から食糞についてのご相談をいただきましたが、本当にちょっとしたことで改善する場合も多いです。
食糞の原因がドッグフードの場合
食糞はいろんな原因がよくあげられますが、私はドッグフードの量を増やしたり、ドッグフードの種類を変更することによって改善する例を多く見てきました。
ですので、まず初めに試していただきたいことは、ドッグフードの量を増やして様子を見てください。子犬は日々成長していますので、ドッグフードの量も足りなくなっている場合もあります。食事量が多くなりすぎると下痢をしますので、下痢をしていないようであれば、ドッグフードの量を増やして様子を見てくださいね。
あと、ミネラルなどの栄養が体内に不足している場合に、食糞をする場合もありますので、ドッグフードを良質なフードに変更することも1つの方法です。
食糞の原因がストレスの場合
その他の要因としては、ストレスも考えられます。お散歩などの時間を増やしたり、一緒に遊ぶ時間などを増やすことによって改善する場合もあります。
お留守番のときに暇をもてあまして、退屈でウンチを食べてしまう子もいますので、お気に入りのおもちゃなどを作ってあげることも1つの対策です。
あと、トイレのしつけの過程で、ウンチを食べるようになる子もいます。これは、ウンチを失敗したときに怒ることを繰り返すことによって、ウンチをすること自体を怒られているのと勘違いし、ウンチを隠す行動です。トイレを失敗しても、怒らない方法でしつけることが大切です。
犬がうんちを食べても騒がない
また、ウンチを食べたときに騒がないことも大切です。飼い主様が騒ぐと、犬はウンチを食べると飼い主様がにぎやかになって喜んでくれていると勘違いすることもあります。愛犬がウンチを食べても静かに対応してくださいね。
犬がウンチを食べる行動は決して異常な行動ではないということを飼い主様が理解したうえで、落ち着いて対応していただければと思います。1日や2日で改善しないかもしれませんが、ある日突然食べなくなることも多いですので、上記のことを1つずつ試してみてくださいね。