犬の外耳炎とは
犬には体質的に耳垢のたまりやすい子とたまりにくい子がいます。また、耳の状態(垂れ耳か立ち耳)などによっても変わります。何度掃除してもすぐに耳垢がたまったり、耳から悪臭が出る子がいます。そんなときはもしかしたら外耳炎かもしれません。
症状
外耳炎の特徴は、耳垢です。褐色や黄色の耳垢がたまります。何度綿棒などで掃除しても、数日すればまた耳垢がたまります。臭いもきついです。耳の中が赤く腫れることもあります。マラセチアや黄色ブドウ球菌という真菌や細菌による感染が代表的です。ひどい場合には緑膿菌(りょくのうきん)という菌が感染しているときもあります。症状がひどくなるにつれて、犬は耳を掻くようになります。動物病院で細菌検査をすればどの菌に感染しているかが確認できます。
治療方法
まずは細菌の種類を特定します。特定できたら、抗生物質や抗真菌剤を投与します。症状がひどくなって、外耳道がふさがっているときは、外科手術を行なうケースもあります。