ズーノーシスとは
(↑ 例)カンピロバクターの感染経路)
突然ですが、人獣共通感染症(ズーノーシス)ってご存知ですか?
ご存知でない人は、知っておいてください。知らないではすまされません。
今、人獣共通感染症(ズーノーシス)、通称「ペット感染症」が話題になっています。
簡単に言えば、犬や猫(その他の動物)から人間に移る病気です。治りにくい病気が多いので、くれぐれも気をつけてください。
ズーノーシスチェック
下記の項目をチェックしてください。下記の項目にあてはまる人ほど、危険度が高いです。
お散歩中、いけないと思いながらもウンチはそのままにしている
ペットに触れても、特に手は洗わない
自分のおハシや口移しでご飯をあげる
うちの子はキレイだから、キスも当たり前
一緒に寝ることが何より幸せ
どうでしたか?
たくさんあてはまった人は危険です。別に脅しではないです。でも予防さえすれば、大丈夫です。ご安心ください。予防方法は下記を参考にしてくださいね。
ズーノーシスの予防法
人獣共通感染症予防の基本は、手洗いです。
人獣共通感染症はほとんどがごく稀に発生する病気なので、いたずらに恐れる必要はありません。しかし一旦感染すると、診断されるまでに時間がかかることが多く、病状も重篤な状態に陥るケースもあるので、可能な限り予防することが不可欠です。具体的な手段として、もっとも簡単で有効なのは、動物とのふれ合い後の手洗いです。流水で石鹸をつけて洗えば、ほとんどの病原体は流れ落ちてしまいます。咬まれたり、ひっかかれたりしたときも同様にすれば、感染のリスクはぐっと下がります。食事の前、外から帰った後、トイレの後と同じように、ふれ合い後の手洗いを習慣づけましょう。
Q熱、オウム病、パスツレラ症、そして全国紙の一面で報じられたエキノコックス症―昨年から、人獣共通感染症(ズーノーシス)に関するマスコミ報道が相次ぎ、日本全国で関心が高まっています。2003年元旦の全国紙では、ペット用動物の多くが未検疫で輸入されている現状について、厚生労働省が感染症防止のために輸入ペットの検疫の義務化や輸入禁止などを検討していくことが報じられました。このような人獣共通感染症からペットと私たちの健康を守るためには、病気に対する正しい知識を持つことが不可欠です。
病気はみんな、自分だけは大丈夫だと思います。一度かかった人や知人がかかってしまった場合は敏感になりますが、そのような経験がない人は「自分だけは大丈夫」と思いがちです。私も思っていました。今もどこかで思っていると思います。ただ、人獣共通感染症(ズーノーシス)は効果的な治療方法がまだまだありませんので、予防することが先決です。予防してください。お願いします。
代表的なズーノーシス例
下記は代表的なズーノーシス(人畜共通感染症)です。
病名:狂犬病
感染経路:噛まれる。
人間の症状:頭痛、神経症状(水を異常に恐れる)、幻覚、死亡。
病名:レプトスピラ症
感染経路:尿が口に入る。
人間の症状:発熱、頭痛、筋肉痛、結膜炎、嘔吐、血尿。
病名:パスツレラ症
感染経路:噛まれる。唾液が口に入る(キス、食べももの口移し)。
人間の症状:噛まれた部分の腫れや化膿。痰、血痰、副鼻腔炎。
病名:イヌブルセラ症
感染経路:尿や血液が口に入る。
人間の症状:頭痛、発熱。ほとんど症状なし。
病名:ライム症
感染経路:マダニに刺される。
人間の症状:斑点、頭痛、発熱、関節炎。
病名:カンピロバクター症
感染経路:糞便などが口に入る。
人間の症状:嘔吐、下痢、発熱、腰痛、頭痛など
病名:サルモネラ症
感染経路:糞便などが口に入る。
人間の症状:嘔吐、下痢、発熱。
病名:結核
感染経路:空気感染、接触感染。
人間の症状:肺炎、気管支炎。
病名:Q熱
感染経路:空気感染、尿、便などからの感染
人間の症状:無症状、まれにインフルエンザのような症状
病名:エキノコックス症
感染経路:虫卵による口からの感染
人間の症状:不快感、肝機能障害。